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通風の工夫!

機械式空調設備の普及した現代の住宅は、省エネルギーの視点から高気密高断熱が求められています。しかし、本来省エネルギーとは自然の摂理を効率的に活用し、自然環境への負荷を軽減を目的としたものですから、機械式空調設備を優先した考え方というのも、どこか矛盾しています。
もちろん、地球環境や都市環境が悪化している現状では機械と自然の共生を配慮すべきです。

古来より生活の知恵として根づいている自然エネルギーの有効利用は、現在にも活かすべき先人からの教えといってもよいでしょう。なかでも通風は、間取りや開口部の位置等により、効果の高い換気機能を実現することが可能です。



通風の効用

●住宅の寿命を延ばす

湿気を防ぐ
住宅の大敵である湿気は建材を蝕み、結露しやすい環境をつくります。これが住宅の寿命を縮める要因なのですが、効率的な通風により湿気を軽減することが可能です。

ダニ・カビの繁殖を防ぐ
室温20℃〜30℃・湿度60%以上の環境は、ダニの繁殖に適しています。室温20℃前後・湿度80%以上の環境は、カビの繁殖に適しています。これらは大切な住宅を汚し、蝕むだけでなく、私達やペットの健康を害する厄介者です。通風を効率的に行うことで、ダニ・カビの繁殖を抑制が可能です。


●快適で健康な住環境を築く

新鮮空気を取り入れる
シックハウス症候群対策でも有効な新鮮空気の供給は、私達の生活に欠かすこができません。給気・排気を効率良く行い、新鮮空気が常に循環する様に配慮することで快適な住環境を築くことが可能です。

自然の涼を楽しむ
機械設備では実現できない未知の力が自然にはあります。機械設備と自然環境を上手に使い分けて、快適で健康な住環境を築くことが可能です。


通風の基本
●居室の通風

大きな窓があっても、風の抜け道がないと満足な通風は確保できません。吹抜や排気トップライト等も活用して、空気の対流を作るとよいでしょう。

●押入・収納等の通風

家全体の風の通り道を遮断しないような位置に配置しましょう。また、扉にはガラリ、天井に通気孔を設けるとよいでしょう。

●屋根裏・床下の通風

屋根裏や天井近くの高い位置には通気口を設けると夏の熱気対策に有効です。
冬は閉鎖できるようにして、熱のコントロールをするとよいでしょう。


通風の計画


二つの開口部を対面させる(平面計画
空気にも入口と出口が必要です。給気・排気のために二つの開口部を対面した位置に設けます。また、二つの開口部の距離が離れているほど効率的です。



立体的な風の流れをつくる(断面計画
暖かい空気は上部へと移動し、冷たい空気は下部へと移動するのが自然の摂理です。この原理を活し、開口部の位置を立体的に構成すると効率的な空気の 流れが生まれ、熱気は上部の窓から排出され、下部を流れる空気は、床や畳の湿気を運び出します。



開口部の上下を活かす  (断面計画)
開口部が一箇所しか造れない場合には、天井に近い部分と床に近い部分に窓を設けることで空気の対流を生みます。


建具自体を工夫する
水廻りや収納の扉には、ガラリを設けたり、建具の下部に隙間を作ったりして窓や通気口と組み合わせると効率的な通気が可能です。

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